常弘寺

じょうこうじ

 玉川山宝寿院(ぎょくせんざんほうじゅいん)常弘寺。大宮地域石沢にある、二十四輩第二十番、浄土真宗本願寺派の寺院です。

 開基は慈善房。慈善は、後鳥羽上皇の臣であったと伝えられる壺井大学頭橘重義(つぼいだいがくのかみ ちばなのしげよし)で、都から関東に下向し、親鸞に帰依して常陸国村田郷にあった太子堂に住したのが常弘寺の始まりといいます。寺伝では嘉禄元年(1225)の創建、以来寺の移動はなかったようです。

 本尊の阿弥陀如来立像と、聖徳太子立像が県指定文化財となっています。

(参考/常陸大宮市歴史民俗資料館企画展「親鸞の高弟たちー常陸大宮の二十四輩ー」展示解説 2012)